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知らないと損?木造アパートの魅力とメリットとは

木造アパートの構造

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手塚治虫をはじめ藤子不二雄・石森章太郎・赤塚不二夫など、世代を問わず名を轟かせている漫画の神様たち。

そんな漫画家たちが暮らしていたのが、木造アパート『トキワ荘』です。

鉄筋コンクリート造などの住宅が増えている現代ですが、実は鉄筋コンクリート造に負けない魅力があるのです。

そんな木造アパートのメリット・デメリットについて迫ってみましょう。

木造アパートとは

木造アパートの構造

木造アパートとは、壁・柱・床・梁・屋根など主要構造部に木材を使った建築物で、構造上小規模な造りとなっています。

殆どが平屋か2階程度の低層住宅で、軽いうえに強度もあって加工が容易な為、主に賃貸住宅で採用されるケースが多い造りです。

続いて、木造アパートのメリット・デメリットを見ていきましょう。

木造アパートのメリット・デメリット

メリット

【木造住宅】鉄筋にはない3つのメリットという記事でもご紹介したように、木造アパートや木造住宅のメリットとしては、賃料の安さ・通気性や断熱性の高さなどが挙げられます。

特に通気性の良さは、アレルギーの原因となるカビやダニが発生しにくくなるため、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者がいるご家庭でも安心して暮らすことができますね。

また、木造アパートには他にも以下のようなメリットが挙げられます。

【梁が無いので家具を置きやすい】

木造アパートのインテリア

鉄筋コンクリ-ト造りのマンションは、室内の天井に梁(はり)が出っ張っていることが多く、家具のレイアウトが思うようにできないということもあります。

一方、木造アパートは梁が無くすっきりとした空間のため、家具の配置も思い通り。

デッドスペースが発生しないため、空間を好きなようにアレンジできます。

【小規模なので住人の顔がわかる】

木造住宅は低層で小規模な造りですから、住人の数も少なめ。

お隣さんや上下にお住まいの方の顔もすぐに覚えられるので、建物内にいる不審者が見つけやすくなります。

デメリット

続いて、木造アパートのデメリットについて考えてみましょう。

【火災に弱い】

木造ですから燃えやすく、鉄筋コンクリート造などの建物と比較すると火災のリスクが高めです。

【耐震性が低い】

現行の新耐震基準が適用された1981年6月1日より前に建てられた物件の中で、特に木造アパートは耐震補強を行っていない物件もあります。

耐震性は万が一の時に人命に関わることなので、そうした物件は出来る限り避けた方が安心です。

お部屋探しの際には耐震補強がきちんと施されている物件なのか、不動産業者さんに確認しましょう。

【騒音トラブルが多い】

木造は鉄筋より防音性が劣るため、生活音が階下やお隣に響きやすくなります。

【冬は室内が冷えやすい】

気密性が低いため、冷暖房効率はあまり高くありません。

そのため冬は室内が冷えやすく、冷え症の方などは辛く感じるでしょう。

ただし、外気と室温の差が小さくなるので、冬場の結露が出にくくカビが発生しにくいというメリットもあります。

上記のように、多数のメリット・デメリットがある木造アパート。

これからお部屋探しをする方で木造アパートを選択肢に入れている方は、メリットとデメリットの両方を理解する必要がありますね。

変化する木造アパート。メリットが更に増える物件も!

建築中の木造アパート

ところで、デメリットの部分で耐火性・耐震性について触れましたが、近年は木造アパートも含めた木造建築物の耐震性や耐火性を高める工法もあるそうですよ。

関連記事:21世紀は木造ビルが主流?!木造の耐火建築物が増えている

また耐震性については、パネル工法や2×4(ツーバイフォー)工法など、木材以外の材料と組み合わせて建築したり柱ではなく面を主要とした建築工法を採用することで、従来の木造アパートの弱点を強みに変えています。

こうした工法を採用している木造アパートなら、より安心して暮らすことができそうですね。

外観もメリットのひとつ。おしゃれな木造アパートが増えている

中古賃貸住宅が増えている昨今、入居希望者から選ばれる物件にしようとオーナーさんも様々な努力を行っています。

例えば、古くなったアパートをリノベーションしてレトロモダンな外観や間取りにしたり、DIY好きな入居者を募って部屋を好きなようにDIYしてもらい、退去後も原状回復の必要をなくすなど、従来の賃貸とは違った個性で空室対策をしている木造アパートが増えています。

特にDIY可能の木造アパートはDIYを趣味とする方に好評で、最寄り駅から徒歩10分以上かかるような賃貸アパートでも順調に契約が決まった例もあるそう。

また、近年では「これが木造なの!?」と驚くような、技術が進歩したおしゃれな木造アパートも増えていますよ。

一例としては、築古の木造アパートをリノベーションした際、柱や鴨居に使用されていた木材をそのまま残しつつ照明など一部分にステンレス素材を採用することで、モダンでスタイリッシュな木造アパートに生まれ変わった物件も。

他にも、化学塗料や素材を極力使用せず自然素材の木材を使用した木造アパートなら、新築物件に多いシックハウス症候群のリスクも小さくすることが可能です。

「普通の賃貸物件では面白みが感じられない」「暮らしでも個性を表現したい」という方は、こうした木造アパートで暮らしてみてはいかがでしょうか。

木造アパートの騒音を抑えるには

先程木造アパートのデメリットの項目で、騒音トラブルについて触れました。

煩わしいと感じる生活音の響きは千差万別なので、同じアパートの住人として気持ちよく暮らすためにも、騒音を抑える工夫は必要です。

ここでは、木造アパートに暮らす際の騒音対策をご紹介します。

窓には遮音性カーテン、壁には遮音シートを

遮音カーテン

木造アパートはペアガラスを使用しているケースが少ないので、窓から室内への音の侵入を避けるために遮音カーテンを掛けましょう。

そして、壁には遮音シートを、カーペットも防音性の高い物を選びます。

赤ちゃんのいるお宅がよく使用するジョイントマットも、高い防音性を発揮します。

ジョイントマットはクッション性が高い分、足音の響きだけでなく家具や家電で床を傷つける心配もないため、床を守る意味でも一石二鳥です。

上記の物は全てホームセンターや家具店・インテリア系通販サイトなどで手に入りますので、機能性だけでなくデザイン性もお好みのものを選ぶと騒音対策も楽しくなりますよ。

人間関係を構築しよう

物理的な対策と共に、挨拶を欠かさないなど、日頃からアパート内の人間関係を良好にしておくことも大切です。

いくら一生懸命騒音対策を練っていても100%防ぐことは難しく、時には誤って大きな音を立ててしまいヒヤッとした経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

そういう出来事があっても、日頃から良好な関係を築いていると「お互いさまだから」「子供がいるから仕方ない」などお互いに相手を思いやる気持ちが生まれ、トラブルにまで発展することは殆どありません。

ご近所付き合いが希薄になっている現代ではなかなか難しいかもしれませんが、まずは挨拶しやすい範囲の方から始めてみましょう。

おわりに

いかがでしょうか。

デメリットもありますが、それを上回るメリットもある木造アパート。

防音対策など工夫次第で住み心地も快適になり、家賃が安い分生活が潤います。

あなたも新生活は木造アパートで始めてみませんか。

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