インタビュー

人の意識が変わると業績も変わる【株式会社ノヴェル様】

ノヴェル小原社長講演中

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不動産売買・管理・空室対策からコンサルティングまで幅広く行う株式会社ノヴェル様。
今回はこちらの小原社長にお話を伺いました。

リーマン・ショックをきっかけに始めたNOVEL Academy

―はじめに、御社の主な事業内容を詳しく教えていただけますでしょうか。

小原:基本的に売り上げが一番大きいのは不動産売買です。収益不動産一棟の売買があって、それに紐付く賃貸管理があります。
それと教育事業ということでNOVEL Academyがあります。

―NOVEL Academyを始めたきっかけは何でしょうか。

ノヴェル小原社長講演中

小原:きっかけは2008年のリーマン・ショックでした。
当時は私も会社経営がなかなか厳しい時期がありまして。18名の社員がいたのですが、色々分社化などを行った結果、私を含めて4名まで減ったんです。
そして、それまでは不動産を買い取って加工して販売するということをしていましたが、私はバブル崩壊も経験していて、さらにリーマン・ショックも経験したことで「これは結局景気に左右されて来たな」と実感しました。

それと、私がこれまでお会いした中小企業の経営者の方は、銀行から融資を受けるために、いくら借りていくら売り上げをあげたなどの点にフィーチャーして、自分が突き抜けたいと思っている方が非常に多いなと感じる反面、お金は持っているけどちっとも幸せじゃない方もいらっしゃいました。
そういう方々を見ていると、「それだけあれば何も問題ないじゃない」という方が多い中で、「なるほどな」と感じ入るところがたくさんあったんです。

―それはいつ頃ですか?

小原:それはリーマン・ショックの頃ですね。この頃は私も会社も損失を被りました。
その頃の私は、どちらかというと「重要なことの決定は全て私がやるから、皆さんは私の言うことをきいて、決められた仕事をしてください」というスタンスだったんです。
もちろんコミュニケーションは取りますけど、自分なりにすごく傲りがあったというか。

以前のオフィスにいた頃は私の部屋は、いつもドアを閉めていたんですよ。考え事をするから邪魔されたくなくて、入ってこないように鍵を閉めていました。
しかし会社の経営が思わしくなく、打開策として新規で新しい事業をしなくてはいけないとなった時に、私は鍵をかけていた自分の部屋を出て、社員の皆がいる場所に自分のデスクを置いたんですね。
それまでは社員の皆が私の決めたことだけをやってくれていると思っていましたが、いざ同じフロアで皆の仕事ぶりを見ていると皆とても一生懸命に仕事をしてくれていることが解って。それを見て「私は愚かだな」と。ずいぶんと皆に迷惑をかけてきたことや、皆が頑張ってくれていることが解って、自分の言葉で「今後は会社をこうしていきたいんだ」とポツポツと話したんですよ。メールではなく相談で。
そうすると、答えがないものだと思っていたものが意外と返ってくるんですよね。
その答えを一緒に考えて実践していくという作業を徹底的にやりました。自分たちの中で『NOVEL55』という計画を立てて。これはアポロ55号計画を真似したんですけどね(笑)。

そしたら徐々に会社の業績が上がり始めました。管理の仲介をベースに管理受託を行うという事業を続けていくうちにどんどん増えてきて、無事業績が回復しました。

―それはすごいですね。

小原社長と社員の皆さん

小原:私がやったことは、自分がオープンマインドで心を開いて社員と徹底的に話をして会話を増やすこと。この会話を増やすことが、経営者はなかなかできないんですよ。
うわべの話はいくらでもできますが、もっと人生に踏み込んでさらけ出すくらい徹底的な話までできる方は少ないです。
でもそこまで落とし込んでいくと深いものが出てきます。
そうすると会社と自分というのが別々の方向を向くのではなく、会社の向かう方向と自分の人生が乗っているような感覚になるというか。そうするともう全然推進力が違います。
一人一馬力だったのが、本気になったら、一人三馬力くらいまで余裕でいくんですよ。
人の意識が変わるとこれだけ業績が変わるんだということが判ったので、それをパッケージ化した法人研修講座のNOVEL Academyを始めた次第です。

1年未満で入居率を95%まで回復させた背景とは

―NOVEL Academyであった実績事例がございましたらお聞かせください。

小原:最初に行ったのが、管理戸数4,000戸のとある会社さんだったんですね。
その会社さんは物件の入居率が89%と結構落ち込んでいました。

―平均的な空室率は5%程度ですよね。

小原:そう。そちらは販売会社だったのですが、研修をしたのは賃貸部門の方でした。そのフロアは地下2階で窓が無く、クレームも山のように積んでいるし、どうしたものかと。
それでその会社さんに伺った時に「では、どうしてほしいですか?」と質問をしたんです。
そしたら「一般的な入居率である95%にまで伸ばしてほしい」と。
その時にそこの会社名を使って『○○95』という計画を立てました。私が数字が好きなのでこのプロジェクト名にしたんですが(笑)。
それを8ヶ月で入居率95%にしました。

―1年も経たずに95%ですか?

小原:そうです。最初に社員の方々を集めたのですが、なかなかモチベーションが上がらなかったので、個人面談を始めました。各賃貸営業部の方々と毎週「では、今週はこれを約束しましょう」とコーチングして。

あとは賃貸部の部長さんが代わったことも功を奏して「一緒にやりましょう」と二軸でやりました。元々賃貸の月間契約件数も80件くらいだったのが120件まで伸びました。売り上げで考えると、1戸8万円だから40件の契約なら月320万円。

始めた当初は皆が疲れ切っていて、共通で目標を達成する意識が他人事になっていましたがそうではなくて、皆で同じ方向を向くことと、何のためにそれをやるのかを伝えました。
それは経営者の方にもお伝えして「これが達成したら報奨金をあげてくれ」と。
別に大きな額でなくていいから、チームとして認めたという証を与えてほしいと。
認められるか認められないかというのはとても大事なんですよね。それも利益だけでなく中身。

私は経営者と社員の方の仲介人なので、誰がその土台を支えているのかということを、経営者の方に直に理解をしていただくことが大切です。
社員と会社の間の信頼関係がなくなってしまうと会話が減る。そうすると売り上げも低いままの会社になってしまいますから。

違う価値観を受け入れることの大切さ

―NOVEL Academyでは法人と個人でセミナーを行っていますが、当初は経営者だけで行っていたそうですね。

NOVEL Academy

小原:そうです。でも社長さん同士でやっていると、いつの間にか傷の舐め合いみたいになってしまって。もちろん、それはそれで良いですが、それだけではダメなんです。
同じ価値観の方ばかりといると楽しいけど、成長が少ないんですね。
違う価値観を受け入れるから、自分のキャパが広くなってくる。

例えば新入社員の方が「社長、それは嫌です」と思っていても言えませんが、利害関係がない他人だったら言えますよね。辛辣な意見がバンと飛んだりすると、実は横に座っている社長がハッとして気付くわけなんですよ。
社長というのは元々会社の中の出来ごと10のうち、1くらいしか伝わりません。社員の方だって言いたくないこともたくさんありますし、10のうちの1くらいしか話が回ってこないんですよ。
社長に対して、「それは良くない」と思っている社員の方は世の中に結構いるんです。だからこそ、一見否定的に聞こえる意見を聞かずに偉そうにしていてはいけません。時にネガティブな意見も受け止められる覚悟を作ってあげようと思ってスタートしました。

―新しい価値観を受け入れるための場を形成するわけですね。

小原:そうです。社長の懐が狭いと付いてくる社員も可哀想ですし、それでは会社はよくなりません。
だから誤解を受ける時もありますが、根底にあるものが大事です。
それを怒りや恐れの気持ちから私が怒っていると、本気で相手に伝えることができません。
出所が愛か恐れか。本当に良くなってもらいたいと思って言っているので。もちろん伝える前には言葉を吟味しているつもりですがね。

不動産業界への恩返しが目標

―同じ不動産業界の方へお伝えしたいメッセージは?

小原:アメリカの不動産業界はバイヤーとセールスそれぞれのエージェントがいて、その方を通してお互いの利権を守る、どちらかというと闘いの文化ですよね。
その点日本人は両方にいい顔をしているという捉え方も中にはありますが、そもそも日本は『和』の文化なんですよね。どちらかが、悪いと指をさす文化ではありません。
その部分を考えることがとても大切だと思います。私たちは弁護士ではないので、どちらが良い悪いと言い合う必要はないんです。不動産の仕事はお互いの調和をとるということなんですよ。そして調和から創造していくことですね。

―では最後に、今後の展望や目標があればお聞かせください。

小原:私は不動産業界に恩返しがしたいですね。
不動産業界の仕事というのは、やはりどこかネガティブな部分もありますよね。
私は今まで「不動産業界はそうかもしれないけど、私は違います」という感じでしたが、自分の遺伝子の中にどっぷり不動産業界というものがあって、それを自分自身が否定するのはすごく嫌だなと思ったんです。自分が不動産の仕事をしておきながらそれを嫌なものだと思うのはおかしいなと。それからは自分だけが特別ではなく、不動産業界全体を良い方向に向けることに尽力して行こうと思いました。

―今後は不動産業界の未来にまで関われるような感じでしょうか?

小原:そうです。私もそのタイミングで考えていることがあって、2017年4月から『不動産無敵塾』というものを始めます。
時代は、競争する生き方から共創する時代になりました。
自分の利益に執着するあり方から、ライバルでありながらも応援し、相手の勝ちを喜べるあり方へ。お互いを認め、分かち合う関係性へ。流れは確実にチームプレーへと変わってきています。

私は、勝負に勝つ、負けるでなく、共に勝ち、調和する生き方、そして、自分の外、そして自分自身の中にも敵をつくらない在り方を「無敵」と定義してます。無敵な人とは、自分自身を高い位置から俯瞰し、遊行のごとく人生を楽しむ人なんです。楽しんで生きるから「楽生(勝)」です。そして、その生き方に自ずと賛同者が増え、パワーアップして物事に取り組める。その結果として、単独では成し得ない大きな成果を得ることができるのです。しかし、そこに至るには、誰しもが、学びと鍛錬が必要なのです。

自分自身が不動産業界での実体験から学んできたことを基に、自分史上最高の自分になる!景気に左右されない仕事術をお伝えします。
もちろんNOVEL Academyも引き続き行っていきますよ。
考え方に共感頂いている読者の皆様には、ぜひこの機会に参加してもらいたいと思います。

【お問い合わせ先】0120-23-5011 info@novelasset.co.jp 不動産無敵塾 事務局

ノヴェル小原社長

―ありがとうございました。
ご自身の経験を基に、不動産を通じて多くの方に大切なことを伝えて不動産業界を良くしていこうと尽力されている小原社長。
今後も益々のご活躍を祈念しております。

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