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住宅設備
災害の備えに必要な施設の選択は命の捉えかたで決まる
- 防災意識が高まっている中、何を備えておきたいかアンケートをとってみた。
- 食料の備蓄倉庫を選んだ人が67%となり、社会的利用価値も考えている人が多くいた。
- シェルターを選んだ人は、まず自身の安全を第一に考えている傾向にあった。
防災への意識が高まる中で、日頃からの備えが大切だとする考えが一般的となっている。
身の安全を確保することはもちろんのこと、災害が起きてからのことも視野に入れなければならない。ライフラインの寸断や食料や生活用品の不足など、非日常の状況を乗りきる方策も必要になる。地域や社会全般での備えだけでなく、個人で可能なかぎりの準備をしておくことも大切だ。
そんな災害への備えに対して、何を最優先するのかアンケートをとってみた。
アンケートの質問内容と結果は下記の通りだ。
- 災害に備えて設けるなら自分の身を守るためのシェルターですか?それとも食料の備蓄倉庫ですか?
- ・シェルター:33%
- ・食料の備蓄倉庫:67%
自分の身を守るための「シェルター」よりも、生き延びるために必要になるであろう「食料の備蓄倉庫」を選択する人が7割近くいた。極端に言えば「命」よりも「食」を選ぶ結果であるが、回答者の声を見るともっと深い意味があった。
「救援物資がもらえるまでの間の食料程度ならシェルターの中でも入れておける」
「食料以前に、まずは自分の身を守らなくてはいけない」
「食料は倉庫を設けるほどの量を置いておいても、自分が助からなければ意味がない」
シェルター派として大半を占めたのは、まず身の安全が最優先という考えだ。安全を確保できなければ食糧があっても意味がないという意見が多く、シェルターがあれば自分用の食料も備えられるとも考えている。
それに対して備蓄倉庫派は、下記のような回答があった。
「食料がないと、いくら身が守れても生き延びることができない」
「シェルターに居たとしても、食料が無ければそこから生き残る道は皆無」
「自分が死亡したとしても、生き残った人が使うべきだと残しておきたい」
おおむね、身の安全を確保した後のことを考えての意見が多かった。
また、自分のことだけでなく他の人への援助につながるとの意見があり社会的な利用価値を考える人もいた。
さらには、「食料は数日たっても道路が寸断されたりして手に入らなかったから」などと、実際に災害を経験した人の意見もあった。
アンケートの回答を見ると、身の安全をどう捉えるかで分かれる結果となっており、まず命が助かることを考える人がシェルターを選び、どちらかというと個人主義の様相を呈している。
それに対して命が助かった後を考える人が備蓄倉庫を選び、自分だけでなく社会的な利用価値を考えるものだった。
災害時には当然のこととして命が助かることが重要ではあるが、それを自分個人の命として捉えるか、あるいは地域社会全体の命として捉えるかでも選択が分かれることが判明した。また実際の経験者は命あっての意見であることから災害後の状況を踏まえてでの考えであるようだ。
- 調査地域:全国
- 調査対象:年齢不問・男女
- 調査期間:2014年3月1日~3月13日
- 有効回答数:100サンプル
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