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コインランドリー経営の初期費用やランニングコストはどれくらい?失敗の理由と対策も解説

いえらぶコラム編集部

コインランドリー経営の初期費用やランニングコストはどれくらい?失敗の理由と対策も解説

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最近、都心でも郊外でも最新設備のコインランドリーを良く見かけるようになりました。

家事負担の軽減として需要の増えてきているコインランドリーは、土地の活用方法として注目されています。

そこで今回は土地などの不動産をお持ちでコインランドリー経営にご興味のある方に向け、コインランドリー経営に必要な初期費用やランニングコストはどれくらい掛かるのかをご紹介します。

失敗する理由とその対策もあわせてご紹介しますので、ぜひご一読ください。

コインランドリー経営に必要な初期費用や年収はどれくらい?

コインランドリーといえば、ひと昔前まで自宅の洗濯機代わりに単身者が使うイメージでしたよね。

しかし最近は最新の機能を付加したり、おしゃれな内装にこだわったりして、女性やファミリー層も気軽に利用できる施設として人気を集めています。

また経営面から見ても利用客の幅が広がり、人件費が掛からないなどの利点もあるため、店舗数は年々増加傾向にあります。

大手の事業者だけでなく個人でコインランドリー経営を始める方が増えていることを踏まえ、ここではまずコインランドリー経営を始めるための初期費用はどれくらい掛かるのか確認してみましょう。

コインランドリー経営に必要な初期費用や年収はどれくらい?

<コインランドリー経営の初期費用はどれくらい?>

コインランドリー経営も小型店舗と大型店舗で異なりますが、更地から始める場合、概ね3千万円から4千万円の初期費用が掛かると考えておくと良いでしょう。

小型店舗と大型店舗それぞれの規模と必要な初期費用の目安は、以下のとおりです。

小型店舗の初期費用はどれくらい?

●機器導入費:約1,700万円
(洗濯乾燥機:2台から3台、乾燥機:5台から7台、洗濯機:1台から2台)

●内装設備工事費:約800万円

●基礎工事費:約500万円

●大型店舗の初期費用はどれくらい?

●機器導入費:約2,300万円(洗濯乾燥機7台から8台、乾燥機9台から10台)

●内装設備工事費:約1,000万円

●基礎工事費:約500万円

コインランドリー経営の初期費用の内訳では洗濯乾燥機などの機器を導入する費用に加え、電気や水道、排水設備などに費用が掛かるのが大きな特徴でしょう。

また客層やエリアの雰囲気にあわせて内装に高級感を求める場合は、内装費用も多めに見積もっておく必要があります。

上記のほか、集客のためのチラシ配布や保険などに20万円ほど、固定資産評価額の3%となる不動産取得税、土地評価額の3%となる登録免許税も必要です。

もちろん土地を新たに購入してコインランドリー経営を始める場合は土地代も必要となりますが、コインランドリーは洗濯機を置くスペースさえあれば開業できるので、10坪程度から始めることも可能です。

<コインランドリー経営の年収はどれくらい?>

コインランドリー経営の利回りについては後ほどご紹介しますが、初期費用が高額となるコインランドリー経営の年収についても気になりますよね。

コインランドリーの平均的な売り上げ高は月60万円程度といわれています。

経費を月25万円と仮定すると、年収は(60万円-25万円)×12か月=420万円という計算が成り立ちます。

コインランドリー経営のランニングコストと利回りは?

続いてコインランドリーの経営に必要な月々の経費=ランニングコストを具体的に見ていきましょう。

最近はコンシェルジュが常駐するコインランドリーもあるとはいえ、基本的に人件費がほとんど掛からないのがコインランドリー経営の魅力の1つです。

ここでは、人件費以外のランニングコストとともに利回りについてご紹介します。

コインランドリー経営のランニングコストと利回りは?

<コインランドリー経営のランニングコストのメインは光熱費>

コインランドリーのランニングコストのメインとなるのはガス代、電気代、水道代といった水道光熱費です。

月々必要となる光熱費の内訳は、以下のとおりです。

コインランドリー経営の主なランニングコスト(月額)

●ガス代:10万円から15万円(乾燥機の稼働費)

●電気代:4万円から5万円
(施設内の照明・エアコン・洗濯機や乾燥機の稼働費)

●水道代:1万円から2万円

必要な光熱費すべてを合計すると、主なランニングコストは月々20万円ほどとなります。

そのほか定期的な清掃、洗剤の補充、保険や警備をあわせても25万円というところでしょう。

利用者の数に比例してランニングコストも増減するため、利用者が少なくても利益率に与える影響が小さいことが優れているポイントといえます。

<コインランドリー経営の利回りは15%!?>

ランニングコストが抑えられるということは、利回りの良さにも密接に関係してきます。

そのためコインランドリー経営の利回りはおよそ8?10%となっており、繁盛している店舗では15%以上になることもあり、ほかの土地活用と比べても効率的といわれています。

またコインランドリーは生活に密着した施設であることから、一度定着してしまえば長期にわたって利益を得ることができるのも大きなメリットでしょう。

コインランドリー経営で失敗する理由と対策とは?

最後に、コインランドリー経営でありがちな失敗例と対策を見てみましょう。

失敗しないために、とくに押さえるべきポイントをまとめていますので、コインランドリー経営に乗り出す前にぜひチェックしてみてください。

コインランドリー経営で失敗する理由と対策とは?

<失敗の理由と対策①立地選び>

コインランドリー経営において、重要となるのが立地選びです。

そもそも需要のない立地にコインランドリーを新設しても失敗することは目に見えていますよね。

出店にあたってはコインランドリーの専門事業者に相談し、世帯数や競合店の状況など市場分析してもらうのも良いでしょう。

<失敗の理由と対策②導入設備>

コインランドリーに設置する設備についても、需要に応じた機種を選ぶことが大切です。

洗濯機や乾燥機、洗濯乾燥機などは、費用を節約するため中古や海外製品を選ぶ方法もありますが、利用客のニーズを満たさない機種では思うような利益は上げられません。

失敗を防ぐためには出店エリアの需要を見極め、スニーカー専用の洗濯機やペット用品専用の洗濯機などを導入して特色を付加したり、布団も洗える大型洗濯機を導入して客単価を上げたりするのもおすすめです。

こうした需要の見極めは、ライバル店との差別化を図ってリピーターを増やすことにもつながりますよ。

<失敗の理由と対策③駐車場の広さや配置>

意外と見落としがちなのが、コインランドリーに併設する駐車場の広さや配置です。

たくさんの洗濯物を持ち込む場合、駐車場の使いやすさは重視されやすく、駐車場がコインランドリーから遠いといった理由から、客足が遠のいて経営失敗を招くこともあります。

駅や住宅街に近い場合は駐車場がなくても問題ありませんが、郊外など車移動が標準的なエリアであれば使いやすい駐車場の広さや配置にこだわるのも成功のポイントとなります。

まとめ

最近とくに注目のコインランドリー経営にはどれくらい費用が掛かるのか、大まかなイメージは掴めたでしょうか?

開業の初期費用は決して少額とはいえませんが、ランニングコストが抑えられることを考えると土地活用の方法として検討する価値は大いにあります。

最近の需要に合った土地活用をご検討中の方は費用面のほか失敗の理由や対策もしっかり把握して、コインランドリー経営について前向きに検討してみてはいかがでしょうか?

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Writer この記事を書いた人

いえらぶコラム編集部
不動産業界・賃貸物件に関する広報活動を行いながら、現在はいえらぶGROUPのライターとして活動中。おもに、不動産・賃貸物件・税金・片付け・車といった暮らしに関わる記事を執筆しています。
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