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20代で持ち家の購入がおすすめの理由と注意点とは?

いえらぶコラム編集部

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結婚や子どものことを考えはじめる人も多い20代の方には、持ち家を購入したほうがよいのではないか、と検討している方もいるのではないでしょうか。

今回は20代で家を持つことがおすすめである理由について、ご紹介していきます。

また、持ち家の人の割合や、購入時の注意点についても確認していきましょう。

20代で持ち家の購入がおすすめ!その割合とは


20代で家を持っている割合はどのくらいなのでしょうか。

国土交通省住宅局の「平成30年度住宅市場動向調査報告書」によると、注文住宅(新築)を購入した人のうち、11.6%の割合が30歳未満です。

また分譲戸建て住宅は9.7%、中古戸建住宅は5.2%の割合が30歳未満の購入となっています。

マンションの30歳未満における購入の割合をみていくと、分譲マンションは5.3%、中古マンションで6.2%の結果でした。

持ち家購入者の約5~11%の割合が20代のようですね。

このように年齢に限らず、条件がそろえば持ち家の購入は可能です。

ちなみに総務省統計局が2019年4月に発表した、2018年時点における「住宅・土地統計調査の確定集計結果」では、2018年の持ち家率は61.0%でした。

そのうち3.1%が24歳以下、20代後半は9.1%だったようです。

30代前半になると26.2%、30代後半で43.8%になるので30代以降急激に持ち家率が上がっていく傾向にあります。

割合では少ないものの、20代でも購入者がいるとわかりますね。

<20代で持ち家を購入するのがおすすめの理由>

20代で持ち家を購入すると、賃貸で暮らしている際に必要になってくる家賃の支払いが不要になります。

住宅ローンの支払いになるためです。

家賃は大家さんに支払うだけなので、支払っただけお金は減っていきます。

しかし住宅ローンは払った分と同じ価値の、不動産が手に入る点が異なってきます。

支払ったお金が不動産に変わり、手元に価値として残るのでおすすめです。

将来的に物件を売りに出せば、現金としてまた戻ってくることもあるでしょう。

持ち家は老後の安心感にもつながります。

なんらかの理由で働けなくなった場合に、賃貸だと住む場所がなくなる不安もありますが、持ち家なら住む場所だけは確保できますね。

さらに、自由にカスタマイズできるのもおすすめできる理由です。

賃貸では壁に穴をあけるなど、大掛かりな工事は基本的にできません。

しかし、持ち家の場合は自分の好みにリフォームしたり、自由に作り上げたりするのが可能なのでおすすめです。

20代で持ち家の購入がおすすめ!注意点を意識する


物件購入前の注意点をご紹介していきます。

20代で購入する際に知っておくとよいのは、まずマンションを購入するときにはほとんどの人がローンを組むことです。

ローンを組むには収入と返済能力を金融機関によって審査されます。

審査では年収の高さよりも、ローンの額に対する継続的な返済能力がチェックされ、審査を無事に通過すると購入へと至ります。

経済的な返済能力とは具体的に、勤務形態や勤め先、勤続年数などのことです。

ローンの返済比率は一般的におよそ収入の30%以下であれば問題ありません。

また物件を選ぶ際の注意点は、広さよりも立地条件にこだわり、値崩れしにくい物件を選ぶのがおすすめです。

最寄り駅から徒歩10分以内の、ターミナル駅にアクセスしやすい物件などがよいでしょう。

また20代の共働きの夫婦が購入を検討する場合には、将来の見通しも注意点です。

出産や子育てで仕事をどうするのか、将来的な教育費はどのくらい必要かなども踏まえて購入する物件を選ぶのがおすすめです。

子どもの有無に関わらず、夫婦どちらかの転勤や両親の介護など、今後何が起きるかはわかりません。

そのような事態には持ち家を手放す可能性も含め、よく検討したほうがよさそうです。

<物件は新築と中古どちらがおすすめか>

新築には「新しい」「誰も使っていない」などのメリットが考えられます。

建物によっては最新の機能を備えている場合もあるでしょう。

デメリットとしては中古と比べるとまず、価格の高い点が挙げられます。

すでに完成している建物なら見学ができるものの、新築では図面やモデルルームをみて決めないといけない場合もあります。

建物が完成して実際に住みはじめたら、思っていたものと違ったといったトラブルも起こりえるので注意が必要です。

また、新築は販売される場所が限られてしまい、立地が選びにくいといった点もあります。

このようなことを踏まえると中古の場合、同じ条件の新築よりも20~30%程度安く購入できるのがメリットです。

年収が充分にない20代でも、都心に近くて条件のよい物件を購入できる場合もあります。

中古物件を視野に入れると、選択肢が広がるのですね。

とくに中古マンションは新築マンションよりも築年数の経過による、価格の下落が緩やかで、住み替えもしやすい点がメリットになります。

また中古の物件はすでに建物がありますので、内見して実際の暮らしをイメージしやすいといった点もあります。

購入した後のギャップが少なく、満足感も残りやすいのです。

このような点を踏まえると、20代の持ち家には中古がおすすめだといえそうです。

新築希望の方もぜひ視野に入れて、検討してみてはいかがでしょうか。

20代で持ち家の購入がおすすめ!早い段階で購入する利点とは


次に20代の早い段階で家を購入する、利点についてみていきましょう。

まず早い段階で購入すると、若いうちから資産を手にすることが利点です。

もしも将来的に引っ越しが必要になったとしても、賃貸物件にして家賃収入を得るといった方法も考えられます。

将来的な安心感が長く続きますね。

また早いうちに購入すると住宅ローンの返済が早く終わるのも利点です。

多くの住宅ローンの返済期間は最大35年なので、たとえば25歳で住宅ローンを組んだ場合には定年前の60歳で完済できます。

元金返済も速く進むので、市場価値の落ちないような物件を購入すれば、元金返済分が貯金となり、老後資金や趣味などに回すこともできるかもしれません。

また20代で収入が少ない場合、借入可能額も低くなります。

借入金額が低い状態で将来的に収入が増えれば、生活にゆとりができる可能性もあり、利点といえるでしょう。

また賃貸に比べて持ち家のほうが、設備のよい部屋に住める場合も多いのが利点です。

憧れの設備が備わっている家で暮らし続けられますし、また年齢とともに暮らしやすいようにリフォームしていく楽しみもありますね。

さらに若くて身体が健康なうちに購入できるのも利点です。

ローンを組む際には、返済中に万が一の事態があった場合、保険金で残積を保障する「団体信用生命保険」に加入するようになります。

生命保険の加入は健康状態がよくないとできません。

年齢とともに健康状態がどうなるかは予測が難しいです。

そのためリスクが小さい20代での購入はおすすめになっています

<無理をせずに購入を検討するのがおすすめ>

20代での持ち家の購入は、資産形成や老後の負担などからみると、メリットのあることです。

また不動産価格が上昇している昨今、中古マンションなどは価格面でのメリットも大きいでしょう。

しかし無理に購入を急ぐ必要はありません。

不動産は大きな買い物です。

もしも失業した場合や病気になった場合になどに備え、3か月分以上の予備費を確保しておきましょう。

また物件購入には物件価格以外の諸経費も掛かりますので、頭金や諸経費として物件価格の2割程度、貯金しておくとよいでしょう。

賃貸と持ち家は個々のライフスタイルによっても、メリットやデメリットが変化します。

一般的な利点や注意点を理解しつつ、ご自身の生活を考え、暮らしに合った住まいを検討してみてくださいね。

まとめ

20代で持ち家を購入するのがおすすめの理由や注意点などについてまとめました。

年齢ならではのメリットがあるので、魅力的ですね。

さまざまな状況を踏まえたうえで、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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Writer この記事を書いた人

いえらぶコラム編集部
不動産業界・賃貸物件に関する広報活動を行いながら、現在はいえらぶGROUPのライターとして活動中。おもに、不動産・賃貸物件・税金・片付け・車といった暮らしに関わる記事を執筆しています。
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