暮らし

トラブル発生!電車遅延の対処法と振替輸送を利用する際の注意点

辻村 美咲

電車用の信号機

  • faebook
  • ツイッター
解体の窓口
タグ:

朝の通勤・通学ラッシュに電車に遅延が起きたら…考えるだけでゾッとする方もいるでしょう。

「重要な会議、商談がある」「大事なテストがある」「○時発の飛行機に乗らないといけない」など様々な事情を抱えた方がいるでしょうが、止まった電車はそう簡単には復旧しません。

電車が遅延した分だけ目的地への到着は遅れますし、それによって信用や信頼を失ってしまう恐れがあるため、遅延時の素早い対処方法を身に付けましょう。

今回は、電車のトラブルが発生した際の対処方法について解説していきます。

電車が止まるのはなぜ?遅延を起こす3つの原因

満員電車

電車が遅延する場面に遭遇する確率は高く、特に都市部は毎日のように電車の遅延が発生しています。

「急いでいるときに限って電車が止まる…」なんて思いながら通勤・通学ラッシュを耐えている方も少なくはないでしょう。

電車が止まる原因は、大きく「部内原因」「部外原因」「災害原因」の3つに分けられます。

・部内原因

鉄道会社に関連するもの。車両、駅、施設の故障などがあげられます。

・部外原因

利用者に関連するもの。人身事故や線路内立ち入り、乗降時間の超過、急病人、荷物の挟み込みによるドアの再開閉などがあげられます。

・災害原因

災害に関連するもの。風水害や雪害などがあげられます。

平成31年1月18日に国土交通省が発表した『東京圏の鉄道路線の遅延「見える化」(平成 29 年度) 』によると、10分未満の小規模な遅延のうち97%を部外原因が占めており、原因別だと「乗降時間の超過」が全体の54%を占めています。

国土交通省のデータ

参考:国土交通省「東京圏の鉄道路線の遅延「見える化」(平成 29 年度)」

また、30分以上の大規模な遅延においても、全体の77%は部外原因によって引き起こされており、自殺(49.4%)や線路内立ち入り・線路妨害(24.8%)が多く見られています。

さらに近年は、「お客さま対応」という理由から遅延が発生するケースも見られるようになりました。

事例)

「スマートフォンなどの私物を線路内に落としてしまい、緊急停止ボタンが押されたことで発車が遅れた」

「車内で身体に触れた・触れていないという乗客同士のトラブルが起き、さらに当事者が電車から降りなかったことで電車が遅れた」

電車が止まると「人身事故」を思い浮かべがちですが、実はこうしたお客さま対応の事例も増えてきているのです。

トラブルで電車が止まった!どう対処すれば良い?

電車用の信号機

トラブルによって電車が止まってしまった場合、短時間で解消されるときもあれば、解消までに時間を要するものもあるので、どちらかを見極めて適切に対処しましょう。

・短時間なら"駅で待機"

電車の運行停止が短時間で解除されると予想できる場合は、しばらく駅の中で待機しても良いでしょう。

トラブルが発生した区間のみ運転を見合わせ、それ以外の区間は運転を再開するというケースもあります。

ただし、運行再開時には混雑することが予想されるため、それらを避けたい方は早い段階で振替輸送に切り替えることをおすすめします。

・長引く場合は"振替輸送"

電車の運行停止が長引くようなら、振替輸送を利用しましょう。

振替輸送とは、トラブルによって電車が止まったとき、決められた区間の乗車券を持つ利用者が一定の条件のもと、他の鉄道会社、バス会社の管理する交通機関を利用できる制度です。

すでに目的地までの運賃を支払っているという前提のもと利用できるので、再度運賃を負担する必要はありません。※

※不通となった電車を運営・管理する鉄道会社が運賃を負担

目的地によっては多少遠回りすることになるでしょうが、運行再開を待つよりは建設的と言えます。

振替輸送を利用する際の注意点

混雑する駅構内

振替輸送を利用するときは、以下のことに注意してください。

・自己負担なしで利用できるのは振替輸送の範囲区間のみ

前述したように、振替輸送を利用する際は運賃を負担する必要はありませんが、それは振替輸送で決められた範囲の区間のみです。範囲外の区間については別途運賃の支払いが必要となります。

・ICカード乗車券は振替輸送の対象外

振替輸送の対象となる乗車券は、普通乗車券と回数乗車券、そして磁気定期券とIC定期券です。SuicaやPASMOなどのICカード乗車券は振替輸送の対象には含まれていないので注意しましょう。

また、IC定期券で振替輸送を利用する場合は、自動改札機にタッチせず対象の乗車券を見せて係員のいる通路を通るようにしてください。

・振替乗車票が必要

振替輸送を利用するには、「振替乗車票」が必要です(一部、振替乗車票がなくても振替輸送を利用できるものもあり)。

運行に支障が出た鉄道会社の駅で、区間や金額が表示されている乗車券を駅員に見せて振替乗車票を受け取りましょう。

解体の窓口

電車トラブルに初遭遇!?振替輸送を利用すべきか判断できない場合

車掌さん

何かしらのトラブルが起きて電車が止まった場合は、まず駅のアナウンスに耳を傾けてください。

運行停止の理由や振替輸送の有無などがアナウンスされる他、トラブルの規模によっては運行再開までの目安時間を案内するケースもあるため、それらを聞いてから振替輸送を利用するか判断するのも良いでしょう。

もしもアナウンスを聞き逃してしまったときは、駅員さんに確認してください。

ただ、駅員さんもトラブルに関して事細かに把握できていないこともあるので、その点は理解を示すことも大切です。

電車のトラブル発生時の遅延証明書の取得について

遅延証明書

電車の遅延によって大事な会議や商談に遅刻してしまった、間に合わなかったという場合、会社や取引先からの信頼を失う恐れがあります。

しかし、遅延証明書を会社に提出すれば、遅刻が不可抗力によるものだと判断してもらえる可能性もあるので、トラブルによって電車が遅延した場合は受け取っておくと良いでしょう。

ただし、いくら自分に落ち度がないとはいえ、何回も何回も遅刻を繰り返していては社会人としての品性を疑われます。

「朝の通勤・通学ラッシュ時はトラブルによる遅延がつきもの」と捉え、遅れを見越して家を出ることを心掛けたいものです。

遅延証明書の受取方法

改札を抜ける人

遅延証明書の発行ルールは鉄道会社によって異なりますが、一般的には5~10分以上の遅れが発生した場合に発行するケースが多く、駅の改札口などで配布しています。

また、小田急電鉄の一部の駅では、自動改札機を通ると遅延証明書が自動で発行される仕組みを導入しているそうです。

この他、一部の鉄道会社ではWebサイトで遅延証明書を発行できます。

遅延証明書の発行期限は鉄道会社によって異なりますが、短くて7日以内、長くて45日以内となっているようです。

なお、Webの遅延証明書は実際の乗車に関係なく誰でも取得できてしまうので、駅で直に受け取る遅延証明書と比較すると効力は弱いと考えられます。

事実、会社によっては証明にならないと判断されたケースもあるようなので、注意してください。

まとめ

トラブルによる電車の遅延は毎日のように起きており、とくに通勤・通学によって混雑する朝のラッシュ時は思いもよらぬトラブルが発生することがあります。

電車が止まったときにもスムーズに対処できるよう、振替輸送の利用方法や遅延証明書の受取方法は覚えておくと良いでしょう。

Writer この記事を書いた人

辻村 美咲
結婚・出産を機に、広報担当の会社員からフリーのライターに転身。最近の楽しみは、娘と一緒に通っている英会話教室。日本語だけではなく、いつか外国語でも情報を発信したい。美容、健康、観光など、いろいろなジャンルの記事を執筆しています。
この記事のタイトルとURLをコピーする
  • faebook
  • ツイッター

記事一覧へ戻る

Related article関連記事

New article 新着記事