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IHよりもいい?ビルトインガスコンロのメリット・デメリット
目次
システムキッチンに組み込まれた、ビルトインガスコンロ。
想像しているようなガスコンロとは、全く装いが異なります。
新築、リフォームなどコンロの買い替えで・・・。
理由は様々ですが、ビルトインガスコンロを選ぶ方は増えているようです。
ビルトインガスコンロの特徴
ビルトインとは、建築段階から家具や設備が組み込んであること。
造り付けとも言われています。
例えばタンスを買わずビルトインクローゼットで済ませ、部屋を広く使う。
エアコンもビルトインで壁や天井に埋め込む、といった家も増えてきました。
中でもよくビルトインと聞くのは、キッチン設備かもしれません。
最近はシステムキッチンが流行し、その中に組み込む・・・。
つまりビルトインの設備が増えてきたのです。
システムキッチンとは、流しやコンロ、収納場所、調理台などを繋げて、一枚の天板を乗せ、すべてが一体になるようにしたキッチンのことを言います。
このシステムキッチンの中に、必要に応じてビルトイン食器洗浄機やビルトインオーブン、ビルトインガスコンロを入れて、さらに機能的な造りにできるわけです。
ビルトインガスコンロの天板の種類
天板(トッププレート)とは、ビルトインガスコンロの顔とも言うべき部分。
お手入れのしやすさ、頑丈さ、美しさ…、色々な観点から考えて選んでみましょう。
ガラストップ
人気のある、ガラストップ。
ガラストップとは、フラットな強化ガラスを使用している天板のことを言います。
強化ガラスですから、高温にも衝撃にも強い天板です。
ガラスならではの透明感があり、汚れ落ちもいいものばかりです。
天板が熱くなりにくい構造や、こびりついたような汚れも水だけで落とせるような加工をしてあるものなど、メーカーごとに特徴があります。
定番のシルバーだけでなく、ブラウン、ブラックなどの色も!
また、柄もドットやチェックなど、可愛らしいものもあるので、ぜひカタログを眺めてみてくださいね。
ガラスコート
ガラスコートとは、ホーローの上からガラスをコーティングした天板です。
メーカーによって、ハイパーガラスコート、パールクリスタルなど名前が付いています。
ホーローの質感が残りますので、ガラストップに比べると透明感は劣りますが、ホーローの金属部分の強さが加わり、より丈夫です。
お手入れのしやすさも、ガラストップと同等。
そして、ホーローの特徴も生かし、淡いパステルピンクやグレーなど、可愛い色の展開があるメーカーも!
スタイリッシュでも、キュートでも、好みのデザインのビルトインガスコンロを使えば、料理も得意になりそうですね。
ホーロー
ホーロー(琺瑯)とは、鉄やアルミニウムなどの金属に、ガラスの釉薬を焼き付けたものを言います。
ホーロー鍋、ホーロー容器など、調理器具や保存容器でよく使われるため、耳にしたことがある方も多いかもしれません。
ホーローはとても歴史のある素材で、紀元前にまで遡るのだとか。
金属の強さ・耐久性と、ガラスの耐久性を併せ持つため、酸・塩分に強い、直火にかけられる、汚れや臭い移りも少ないなど、利点の多い素材です。
このホーローを、ビルトインガスコンロの天板として利用しているメーカーもあります。
とはいえ、メーカーによって、メタルトップ、スタンダードトップ、など名称は様々。
ホーロートップに興味がある方は、ぜひメーカーの担当の方を質問攻めにしてみてくださいね。
耐久性が高いので、日常的な汚れはお湯と布巾で落とすことができますが、こびりつき汚れは、固いたわしでごしごし擦ってもOK!
新しいホーロートップの五徳部分はトッププレートとバーナーリングが一体になっているものもあります。
万一拭きこぼしてしまっても、内部への煮こぼれ侵入を防げます。
アルミトップ
天板が厚みのあるアルミでできているのが、アルミトップです。
アルミとは、他の金属やガラスと異なり、熱伝導が高く、熱の分散性が高い金属です。
結果、汚れの焼き付きが少ないのが特徴です。
アルミを削り出して作られており、質感はマットで落ち着いています。
お手入れのラクチンさはガラストップに劣りますが、金属である分、衝撃に強いと言われています。
ステンレストップ・アルミトップ
その堅牢さ、ある意味での金属の無骨さによって業務用に多く見られるもので、家庭用コンロで扱うメーカーは数少ない、ステンレストップ。
ステンレスとは金属そのままですから、とにかく頑丈で、メタリックなカッコいい質感です。
個性的な素材ですから、他のビルトインガスコンロとは一線を画したい方にはオススメかも。
アルミトップ、ステンレストップ共に、ガラストップ同等かそれ以上の高級品です。
このように、天板一つとってもビルトインガスコンロは千差万別。
メーカーによって、汚れにくさ、安全性、デザインなどアピールポイントも異なります。
カタログや実物を見て、素敵な一品に出会えるといいですね。
ビルトインガスコンロのサイズの差
さあ、素敵なビルトインガスコンロを見つけたぞ!
と喜んでも、それが我が家に導入できるのか、これは大きな問題ですよね。
しかしシステムキッチンを既に導入しているのであれば、ほとんどの場合は問題ありません。
その理由はビルトインガスコンロのサイズは、コンロの横幅が60㎝と決まっているからです。
ただし注意すべきは、天板は60㎝と75㎝の2種類があることです。
同じ機種であれば、天板のサイズ差はあれ、概ね機能は同じと考えても問題ありません。
ただ、天板が広くなることにより、特に3口コンロの場合は、鍋と鍋の間のスペースが広くなります。
この結果、強火力可能なコンロの数が増えたり、大きめの鍋も使いやすくなったりします。
一方で、システムキッチンの天板が、15㎝ビルトインガスコンロに取られるわけですから、作業スペースを確保したい方には懸念事項かもしれません…。
新築はもちろん、リフォームする際は、ぜひしっかりスペースの確認をしてみてくださいね。
ビルトインガスコンロのメリット
ビルトインガスコンロのメリットとは、なんでしょうか。
お手入れラクチン
まず、とってもお手入れが楽、ということです。
テーブルコンロやガステーブル、などと言われる据え置き型だと、ガスコンロの横や奥、下部分に隙間ができてしまいます。
この部分、どうしても汚れがたまりがち…。
下にシートをひいたり、手入れを頻繁にしたりしても、気が付くと油がはねていて、ベトベトに。
大掃除の時にコンロを持ち上げてみると、コンロ下の隙間には、いつかの吹きこぼれと炒め物のカスが、なんてことも。
一方、ビルトインガスコンロの場合、システムキッチンと一体になっていますので、隙間がありません。
ビルトインガスコンロのトッププレートが、少し高い(1㎝程度でしょうか)程度で、その段差も滑らかに設計されていたりします。
ビルトインガスコンロの五徳部分も、昔のように汁受け部が凹んでいません。
ちなみに五徳とは、鍋やフライパンを乗せる、置台部分のことを言います。
ガラスコートなどのトッププレートでは、五徳はガラス面の上に乗っているだけと考えて差し支えありません。
トッププレート上に乗っているだけの五徳部分を持ち上げれば、バーナーが突き出ている部分以外はフルフラットです。
そのフラットな部分がガラスコートなどの、水拭きだけでほとんどの汚れは落とすことができます。
毎日使うガスコンロですが、使用後に食卓同様さっと拭く習慣をつければ、大掃除なんてほとんどいらないぐらい綺麗に使えるのが、ビルトインガスコンロのメリットです。
安心・安全
同じガスを用いるテーブルコンロは、台の上にそのまま置くため、ガスの元栓からコンロまで、ガス管がむき出しになります。
こちらの安全性も年々高まっていますし、ホースもとても頑丈な素材からできています。
でも、うっかり触ってしまったり、ぶつかってホースを曲げてしまったりすると、万が一、ホースが一部割れたり、外れたり、という可能性がないわけではありません。
一方、ビルトインガスコンロのガス供給ホースは、システムキッチンの裏側に収納されていて、普段目にすることはありません。
地震や何かしらの問題がある場合は、ガスの供給がストップするようになっているので、毎回ガスの元栓を閉めるわずらわしさからも解放されます。
システムキッチンの使い勝手アップ!
ビルトインガスコンロは、そのスタイリッシュな装いも人気の一因。
さらに、最近はスマホアプリと連動して、アプリで選択したメニューの火加減をすべてコントロールしてくれる機種もあります。
ビルトインガスコンロと同じメーカーでビルトインオーブンなども揃えることもできます。
ビルトインオーブンとは、ガスコンロ同様、システムキッチン埋め込み型のオーブンのことを言います。
ガスコンロの下に一体になるようにオーブンを設置できます。
システムキッチンにオーブンがあるなんて、なんだか西洋のイメージですよね。
システムキッチン全体で、デザイン・コーディネートできるのが、ビルトインガスコンロのメリットの一つでもあります。
ビルトインガスコンロのデメリットとは?
メリットをいくつか挙げてきましたが、とはいえ残念ながらビルトインガスコンロにもデメリットはあります。
そのデメリットとは、まず値段です。
テーブルコンロに比べて、本体価格が高い傾向にあります。
その分、メーカー側も様々な高機能を付加していることもあるので、一概に高いだけではなかったりするのですが、高めなのは事実。
毎日使うものとはいえ、イニシャルコストは気になりますよね。
また、ガス台に置いてガス管に繋ぐだけのテーブルコンロと違い、「ビルトイン」ですから、自分で簡単に設置ということができません。
ほとんどの方が専門の業者に設置を依頼することになるので、その設置費用もかかります。
ビルトインガスコンロの本体価格だけで済まないのも、デメリットの一つです。
設置の時だけではありません。
故障や経年劣化で買い替えたいというときも、同様に設置業者にお願いすることになります。
引っ越すときも、テーブルコンロのように持っていく、ということが基本的にできません。
引越し先に既にビルトインガスコンロが入っているかもしれませんし、テーブルコンロ用のガス台があるかもしれません。
そもそも、リフォームをして導入することが前提のビルトインガスコンロ、頻繁に引越しをされる方には、あまり相性が良くないのかもしれませんね。
IHクッキングヒーターと比較してみよう
ビルトインコンロの購入を考える方にとって、ビルトインガスコンロにするか、IHクッキングヒーターのどちらを選択するかは大きな悩みかもしれません。
IHクッキングヒーターとは、電気の力で熱を発生させるコンロのこと。
オール電化住宅や、電力自由化でガスより電気がお得に感じる地域もあるのかもしれません。
毎日の光熱費を考えた時、ガス・電気の選択は迷うことも多いもの。
IHクッキングヒーターと比べたビルトインガスコンロの利点とは、やはり「火」を使えることです。
IHクッキングヒーターも高火力になってきましたが、鍋がトッププレートに設置している必要があるため、中華料理のような「あおり炒め」ができない、するめが炙れないなどの違いもあります。
一方、ビルトインガスコンロのデメリットも、この「火」。
火が出ない、とは、IHクッキングヒーターの安全性の最大のアピールポイントと言っていいでしょう。
とはいっても、最近のビルトインガスコンロは、鍋の焦げ付きや長時間の加熱で停止する、立ち消えを食い止める、吹きこぼれ時に停止する。
様々な、安全機能が進化しています。
どちらを選んでも、メリットデメリットはあります。
ご自身の生活にあった方を選ぶのが、よりメリットとなるのでしょうね。
IHよりもいい?ビルトインガスコンロの選び方
実際に、ビルトインガスコンロを導入しようと考えた場合、どう選べばいいのでしょうか。
まずは、機能です。
魚を頻繁に焼く方であれば、グリル機能の充実、さらに両面自動焼き機能が付いているとラクチンですよね。
同時に調理する品数によって、2口コンロ、3口コンロの選択も必要です。
トッププレートのサイズは60㎝と75㎝の2種類。
大きめの鍋をよく使う方は、幅の広い75㎝がオススメです。
また、ガスも都市ガス地域か、プロパンガスかも調べましょう。
設置時の、パーツが変わってきます。
他にも、上で紹介したトッププレートは、まさに毎日向き合うコンロの顔といっていい部分。
お手入れのしやすさ、好みの質感・色、選ぶことが楽しい悩みになりそうですね。
まとめ
いかがでしょうか。
スタイリッシュなビルトインガスコンロ、安全性を高めたセンサーを搭載した機種、日々の汚れが一瞬で拭き取れるお掃除要らずのトッププレート。
また一昔前のガスコンロとは全く異なる雰囲気を持つビルトインガスコンロ。
可能であればぜひ、電気店やショールームなどで実物を見てみてください。
ご自身で使い勝手を確認してみるといいでしょう。
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