インタビュー

次世代まで永く続く会社を目指す 東京ディフェンス株式会社様

東京ディフェンス 山田社長

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目次

賃貸管理だけでなく、デザインにこだわったシェアハウスの管理なども行う東京ディフェンス株式会社様。
今回は、こちらの山田社長にお話を伺いました。

シェアハウスに力を入れるようになったきっかけとは

東京ディフェンス株式会社 山田社長インタビュー

―御社が現在注力している大井町や品川は、どういったお客様が多いのでしょうか。

山田:城南地域なので、都心に近くて住みやすい環境をご希望される社会人の方が多いですね。

―御社ではシェアハウスの運営も行っているとのことですが、どういったきっかけで始められたのでしょうか?

山田:きっかけは、大田区久が原に所有している1棟貸しの賃貸物件が空いたことです。
当時そこに入居していた企業様が退去なさるということで、独身寮として利用していただいていた64部屋を今後どうしようかと話し合いました。
その中で、シェアハウスをやってみるかという話が上がったのです。
1棟貸しの賃貸物件が空いた当時、赤の他人同士である方々が、シェアハウスで一緒に住むことに抵抗感が薄れてきていると感じていました。
それで最終的に、自社管理で行うシェアハウスに決まったのです。

―私は学生時代、シェアハウスに住んでいた経験があるのですが、そこは全部で20人弱くらいの小規模なところでした。
そのため、御社のシェアハウス情報を拝見した時に「かなり規模が大きいな」と思いました。

山田:そうでしょう。60人以上が入居するシェアハウスの管理なんて、大冒険ですよね。
でもシェアハウスとして管理を始めてからは、おかげさまでほぼずっと満室の状態を維持しています。

―それはすごいですね。
そして現在は、3ヶ所でシェアハウスを管理されていらっしゃるそうですね。

山田:はい。久が原・溝の口・品川(大井町)の3ヶ所です。大井町の物件は、新築でシェアハウスを造りました。

―御社のシェアハウスは、外観も内装も含めて、細部にまでこだわっていらっしゃいますよね。

山田:はい。私が建築デザイン出身ということもあり、シェアハウスのデザインは全て当社で行っています。
特に大井町のシェアハウスは、新築だからこそできるシェアハウスを造ろうと。
これまでは独身寮として利用されていた物件をリノベーションしていましたが、新築からシェアハウスを造ったら、さらに良いのができるのではないかと思いました。

―写真も拝見しましたが、シェアハウスというと個別のお部屋は小さく手狭なイメージが強いですが、御社のシェアハウスはそれが感じられませんでした。
各個室の広さは、だいたいどのくらいで設計されているのでしょうか?

山田:当社が造るシェアハウスは、だいたい9㎡です。
これはワンルームや1Kの賃貸とほぼ同じくらいの広さですね。
そして共用部も、リビングやダイニングキッチンを広くするだけでなく、勉強やお仕事で活用しやすいワークスペース、開放感のあるガーデンテラスを設けるなど、かなりこだわっています。

―シェアハウスとしてだけでなく、デザイナーズ物件としても入居できそうな感じですね。

山田:はい。あとは新築なので、音に対してはすごくこだわりを持っています。
隣の音がなるべく聞こえないようにするなど、配慮をしてデザインしています。

ゼロから知識を学ぶために決めた渡米

東京ディフェンス株式会社 山田社長インタビュー

―山田社長のプロフィールを拝見したところ、最初はミサワホームさんにお勤めだったそうですね。
その後留学されたということも書かれていましたが、留学のきっかけは何だったのでしょうか。

山田:きっかけは、建築の知識を学びたいと思ったことです。
私は日本の大学を卒業しているのですが、経済学部卒業なんです。
それで経済学部卒ですと、ミサワホームで配属される部署は営業しかなかったんです。
そして配属後は、日々営業活動を行って家を売るのですが、当時の私は建築に関する知識がありませんでした。
それなのに、何も知識がないまま住宅のプランニングを行い、そしてお客様が契約書にハンコを押される。
そのことがお客様に対して申し訳ないというか、「このままで良いのか?」と思い始めました。
それで考えた末、一から建築を勉強しようと決めました。

ただ、建築を学べる日本の大学院を探したところ、経済学部卒では日本の大学院の建築学科には入学できないことが判りました。
それで「それならアメリカしかない」ということで、アメリカの大学院へ留学したのです。

―建築デザインは留学時に学ばれたのですか?

山田:そうですね。アメリカの建築の大学院に入り、そこで建築デザインを勉強しました。

―英語もその時に勉強されたのですか?

山田:はい。留学前は全く話せませんでしたから(笑)。
全然話せないまま行って、いきなり現地の設計事務所へ入って、ひたすら模型だけ一生懸命作って。同時に英語を聞きながら勉強です。
その後大学院へ入学して卒業しました。

―あちらには何年ほどいらっしゃったのですか?

山田:6年半ですね。3年半が大学院なので。大学院入学前の約1年は英語の勉強しつつ、向こうで働いてという感じです。

―すごく努力をされたのですね。
社会人になった後、留学をしてまで学ぶというような道を歩まれる方は、なかなかいらっしゃいませんよね。

山田:いやいや。私も若い頃はちゃらんぽらんでしたよ (笑)。
でも「やらなきゃだめだ」と覚悟を決め、27歳くらいで渡米しました。

シェアハウス以外の運営も行う

―御社はシェアハウス以外にも、保育園の運営もされていると伺いましたが、どのようなきっかけで保育園の運営を行おうと思われたのでしょうか?

山田:現在は待機児童が社会問題となるほど、保育園のニーズがすごく高いですよね。
それで、その地域に住む子育て世代の皆さんのために造ろうと思ったことが始まりです。
保育園は運営しているというより、所有する土地に認可保育園を造るための近隣調整などを行い、保育事業者と一緒に建てて、完成後はその保育事業者に借りていただくというスタイルです。
ただ、やはり最初から近隣の方々のご理解を得ることはなかなか難しく、地域の方々を招いて行う説明会は、毎回厳しい戦いです。

―やはり一筋縄ではいかないのですね。
そんな中、現在完成済の保育園はどちらで運営されているのでしょうか?

山田:シェアハウスと同じ大田区久が原です。保育園は駅から徒歩2分くらいのところにあります。

―在園しているお子さんも結構多いのでしょうか?

山田:はい、今は確か、70~80名くらいだったと思います。

社長自らシェアハウスの住人の方々と交流を行う

―山田社長は、よくシェアハウスに行かれるのですか?

山田:はい、行きます。シェアハウスのパーティーはよく行きますね。

―これだけ大人数のパーティーですと楽しそうですね。

山田:ええ、楽しいですよ。他にもボウリング大会や、ビリーズ・ブート・キャンプなどをしています。
あとはシェアハウスで運動会もやりました。
さらに、シェアハウスのご入居者様同士で結婚された方の、結婚パーティーにもお招きいただいたこともありますよ。

―お話を伺っていると、かなり交流が盛んだということが解ります。
シェアハウスがきっかけでの結婚というのも、すごく素敵ですね。

社員の方の意見を基に全て交換した腰痛に良い椅子

東京ディフェンス株式会社 山田社長インタビュー

―御社では、最近オフィスの椅子を総取り換えしたと伺いましたが、きっかけは何だったのでしょうか?

山田:昨年末の挨拶の時、社員が来年の抱負を述べる時間があったのですね。
その時に「腰痛がひどいので、来年は運動をします」と言った社員が3人くらいいたのかな。
それで「解りました。では5月頃までに新しい椅子を入れましょう」と約束して、アーロンチェアという腰痛に良いというアメリカ製の椅子に交換しました。

―その椅子は、人体工学などで開発された商品ですよね。

山田:そうですね。1脚14万円くらいします。

―14万円もするのですか?それを社員さん全員分の椅子と交換されたのは本当にすごいですね。純粋に羨ましいです。

山田社長が無借金を貫く理由

―御社に伺う前、東京ディフェンス様は無借金で経営されているということを知って、とても経営基盤がしっかりした企業様だと思っていました。

山田:当社は急拡大を目的としていません。
当社が無借金で物件を購入している理由は、賃貸管理や運営には、地震などの自然災害リスクが必ずあるからです。
借金をして購入した賃貸物件が、自然災害などがきっかけで賃貸管理や運営ができなくなると、住む方がいない=収入がないのに借金は返済しなくてはいけない。
そうなると会社の経営が厳しくなり、最悪の場合会社そのものが無くなりかねません。

そういった意味でも、借金さえしていなければ景気がある程度上下しても、運営には問題ありません。
高くなったら売却して、安くなったら購入するという、不動産のシンプルなことをずっとやっているだけです。

―基本を徹底されているのですね。
現在管理されている戸数は、だいたい6,000戸ほどでしょうか?

山田:そうですね。そのくらいです。
ただ、収支がだんだん値下がりして合わない物件や、収支としてはプラスでも人件費ではマイナスだったりする物件もあって、そういった物件は管理から減らしています。

―管理物件を増やそうとしている会社様が多い中で、敢えて管理物件を減らすケースは珍しいですよね。
ちなみに6,000戸のうち、どのくらいの物件が自社所有物件なのでしょうか?

山田:22棟ほどあると思います。戸数では450戸くらいですね。

―では、管理物件の1割弱が自社所有物件ということですね。

山田:そうですね。家賃収入でも3億円ほどはあると思います。
今まではずっと賃貸管理のみでしたが、ここ5年ほどで切り替えています。

社員の方々のお子さんも入社する会社を目指す

―では最後に、今後山田社長が目指す目標などを教えてください。

山田:よく言っているのは、消極的かもしれないのですが『倒産しない会社』ですね。
当社は上場など、そういった大きな目標は目指していません。
それよりも40年50年、ひょっとすると100年くらい続く会社を目指しています。

それと、当社の社員が皆しっかり成長できて、社員の子ども達も当社に入社してくれるような会社にしていきたいですね。

―それは良いですね。
社員さんのお子さんや、シェアハウスの入居者様のお子さん達が入社されると良いですね。

山田:そうそう。それで良いと思っています。
会社が大きくなることに対するメリットが、私にはあまり解らないのです。
会社が大きくなるということは、社長の私や社員の暮らしがリッチになることかというと、そうでもないですよね。
上場すれば一瞬リッチになるかもしれませんが、それは社員に対して相当なプレッシャーをかけることになりますし。

強いて言うなら、会社が大きくなる=社会的な影響力があるということかとは思いますが、ただその影響が良いものかどうかと問われるとそうではないこともありますし。
だから一概には言えないですよね。

―あくまでも結果での成長であって、『成長のための成長』ではないということですね。

山田:はい、上場が目的ではないですからね。多分、そう考えるのは当社くらいではないでしょうか。

東京ディフェンス 山田社長

―本日はありがとうございました。

デザインにこだわったシェアハウスの管理や、待機児童問題を考えた保育園の運営など、賃貸管理以外の部分にもこだわる東京ディフェンス様。
『成長のための成長』ではなく、次世代まで永く続く今後の会社づくりも楽しみです。

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