インタビュー

インスペクションの先駆者 価値住宅株式会社様

価値住宅 高橋社長

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不動産売買だけでなく、購入後の住宅管理や資産価値の向上のためのサービスにも積極的に取り組む価値住宅株式会社様。
今回は、こちらの高橋社長にお話を伺いました。

中古住宅の市場活性化を目指した施策

高橋社長インタビュー

―御社では建物診断(インスペクション)や住宅履歴書などを付帯した不動産取引を行っていますが、それを始めようと思われたきっかけは何だったのでしょうか?

高橋:お客様と生涯関わりを持ち続けるためです。
この業界に対しては「売ってお仕舞い」というイメージをお持ちのお客様が多いと思います。当社では、取引したお客様とその後もずっと関わり続けることを社是としています。

建物診断(インスペクション)については2016年の6月に宅建業法が改正されましたが、これは2018年4月に施行されることとなっていて、その改正では建物状況調査(インスペクション)に関する実施の有無やその結果についての説明が義務化されることになっています。
この改正では、宅建業者が既存の建物の取引を依頼された場合に、建物状況調査(インスペクション)を実施する者のあっせんの有無について依頼主であるお客様に対して説明しなければなりません。
それと、この改正で実施される項目はもう一つあって、それが設計図書と呼ばれるものです。
設計図書の内容は、点検記録やその他建物の建築及び保全の状況に関する書類のことで、当社でいう住宅履歴書のことですね。

当社は現在9期目ですが、この住宅履歴については第1期からお客様に提供しています。
日本の中古住宅は全国にたくさんありますが、建物の詳しい情報がなかったり、検査が行われずに現状のまま買わされるというのがほとんどです。
なぜインスペクションを行わない不動産会社が多いかというと、建物に関する知識がほとんどないことと、お客様も知らないためにあえてやる必要がなかったから。
しかしきちんと建物を検査することで、一般的に25年程度で価値が0となるとされてきた住宅の寿命を40年50年あるいはそれ以上に延ばしていくことができるようになります。
そうして築年数が古い建物でも、きちんと管理されていれば価値があるのだということを示すことで、お客様の信用を得られるのです。

また、当社ではこの宅建業法の改正より前から既存の建物を売買にするにあたり、きちんとインスペクションを行い、住宅履歴情報を蓄積しさらに既存住宅売買瑕疵保険を適宜活用した取引を行う宅建業者のネットワークである『売却の窓口』を設立し、現在は全国で26社が加盟しています。

―この売却の窓口は、国の採択事業を基に設立されたそうですね。

高橋:そうです。元々インスペクションは国が中古住宅の流通の活性化を目的とし、そのためのガイドラインも作成していました。
当社も売却の窓口の設立にあたっては、このガイドラインを遵守し、国からの採択を頂きました。
そもそも売却の窓口を設立しようと思ったきっかけは、買主の方を救済するためです。
新築物件は、建物に不具合が生じた場合、分譲した会社に伝えると直してもらえますよね。
一方で中古物件は個人から個人へ売却されるので、瑕疵保証期間を過ぎてから発覚した不具合は保証対象外となってしまい、前のオーナーにお電話をして「直して下さい」とも言えません。
そんな買主の方を救済するために、売買時点における建物の状況の情報開示や購入後の保証という安心・安全な取引を全国に広めることが重要です。

こうした仕組みを作ることで、買主の方も安心してご希望する中古住宅を購入することができますし、宅建業者も自信を持って売主の方から売却物件を受託できるだろうと考えました。

社名を変更した理由

高橋社長インタビュー中

―御社は元々、バイヤーズスタイルという社名だったそうですが、社名を変更した理由は何でしょうか?

高橋:当社のバイヤーズスタイルという社名は、バイヤー(買主)の立場に立って仕事をするバイヤーズエージェントから来ていますが、このエージェントという考え方も昨今ようやく業界にも広まってきており、その質はともかくエージェントと冠する宅建業者社名が増えてきたことが理由です (笑)。
当社がバイヤーズスタイルとして設立したのは9年前で、恐らくエージェントという営業スタイルを始めたのは当社が初めてではないでしょうか。
当時はエージェントという考え方を宣言する会社さんは少なかったのですが、その後はかなり増えてきたので。
そして2016年に現在の価値住宅という社名に変更したのですが、価値住宅の名前には売却や取引をした物件にきちんと責任を持つこと、「売って終わり」ではなく、その後その取引した住宅の価値が下がらず、維持・向上していくためのサービスを提供するという意味を込めています。

―「売ってからが本番」ということなのですね。

買うは一瞬、住むは一生

―御社では『住宅管理』というサービスも行っていますが、こちらの詳細を教えてください。

高橋:これは住まいの価値を下げないための維持管理を行うサービスです。
当社では「買うは一瞬、住むは一生」と言っています。
お客様は不動産の購入については一生懸命勉強しますが、購入後のことについてはあまり詳しく知らない方が多いです。しかし、購入後の住宅の維持管理をしっかり行うと、その家の資産価値を維持したり向上させることも十分可能なのです。

とはいえ、マンションは修繕金や積立金を強制的に徴収されますが、それはあくまで共用部分のみの話であって、専有部分のリフォーム費用などが蓄積されているわけではありません。一戸建ての場合は尚更リフォーム資金の積み立てのイメージが湧きにくい。
そのためにお客様には、「最低でも毎月1万円は貯めて下さい」とお話しています。
月々1万円の積立なら1年で12万円、10年経てば120万円貯めることができます。そうすれば外壁の塗り替えだけでも可能ですし、給湯器が急に壊れても慌てずに済むはずですよね。

―確かに、一戸建てで積み立ての概念というのはあまりないように思います。

高橋:はい。そこでおすすめしているのが『住宅管理』なのです。
これは月々500円から利用できる商品で、3年に一度の頻度でインスペクションを行う者がお客様の住まいの点検に伺います。
1ヶ月500円ということは10年間で6万円ですが、それをお客様から頂いて、3年毎に検査を行うのです。

インスペクションの先駆者としての役割

高橋社長インタビュー中

―現在インスペクションを行っていない不動産会社さんにとっては、この1年でどうやって知識と経験を積むかが大切ですよね。

高橋:そうですね。それで先日も、全国宅建業界の都道府県のトップが集まる会合でプレゼンをしてくださいと依頼をいただきました。
彼らの傘下にいる宅建業者も国がインスペクションをやりなさいと言っていても、実際に使っているイメージが湧かないというのが現状です。
それで、既に実践している宅建業者ではどんな風に行っているのか聞かせてくれということで、お話をさせていただきました。
2018年に宅建業法が改正されると、インスペクションや建物検査の話はせざるを得ません。それをしないと場合によって訴えられかねませんからね。
大手は実施後でも、インスペクションについて研修会や勉強会などを実施すると思いますが、中小の不動産会社さんは、日々お給料を稼ぎつつ成績も作りながらと手一杯で、実施後に会得しようとしてもなかなか難しいところです。
そのために、今のうちに情報を得て2018年にインスペクションが本格的にスタートした際、少しでもスムーズにインスペクション業務ができるようにすることが大切です。

私たちは中古住宅を正しく診断し、その情報を消費者の方にお伝えをするという役目を担っていますので、そのためにも一社でも多くの宅建業者さんがインスペクションや住宅履歴について理解し実践できるように伝授していきたいと思います。

―ありがとうございました。
いち早くインスペクションや住宅履歴について取り組み、中古住宅の流通に尽力する高橋社長。
今後もインスペクションの先駆者としての益々のご活躍に期待です。

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