インタビュー

いつまでも変わらずにいられるだろうか?【ハウスコム株式会社様】

ハウスコム田村社長

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―AI(人工知能)や無店舗営業など、新しい取り組みに次々と挑戦されているハウスコム株式会社様。
今回は、田村社長にお話を伺いました。

上司に恵まれ、鍛えられた日々

田村社長インタビュー

―田村社長がハウスコムに入社したきっかけを教えてください。

田村:前職も不動産関係の会社でしたが、大東建託が中途募集しているのをたまたま見つけ、入社しました。

―当初はどのような業務をされていたのですか?

田村:最初は町田店の仲介営業マンとしての入社でした。大東建託が多店舗展開するために採用したのが私達だったので、町田店には数ヶ月くらいしかいませんでしたね。
私は入社当時から上司に恵まれていて、個性の違う上司たちに色々鍛えられました。
人の見方・マネジメントを教えて下さった人もいれば、社用車で一緒にオーナーさんのところへ向かい、私と一緒に怒鳴られて下さった方もいましたし。実は降格を経験したこともあります。それぞれの人から学ばせてもらったものが、私の基礎になっています。

田村社長が大切にする『セレンディピティ』とは

―田村社長としては、仕事を継続していく上で一番大切なことはどんなことでしょうか?

田村社長インタビュー

田村:セレンディピティという能力を持つことですね。
これは『幸福を掴む力』と勝手に私が訳していますが、言葉を変えると「仮説を持つ」とも表現ができます。イソップ童話から出てくる造語なんですけどね。
つまり、今後を予測したり仮説として考えたりする力。
それって結構大事で、価値観だったり、物を変えてくれるんですよ。
自分が今までやってきたことというのは過去としてあります。成功例とかね。しかし成功例などそればかりに固執してしまうと、どんどん狭まっていってしまう。
でも、ある時にセレンディピティ=その先を見る力を持ちだすと幅が広がります。
棚からぼたもちという言葉があるけど、餅をつかむには棚のそばで構えてなきゃいけない。
当社の社員にも言っていますが、チャンスはバンバン転がってきますよね。
けど実は、そのチャンスを掴む人の方が少ない。なぜなら仮説を持っていないとか、構えていない。
チャンスを掴むための準備ができていないということは、仮説を立てられていないからです。

例えば童話の桃太郎でも、桃が流れてくるという仮説をおばあさんが持っていなかったら、桃が流れてくる様子をただ見ているだけだと思うんですよね。
だからおばあさんは、その時のためにずっと桃を拾う訓練をしていたんじゃないかと思うんです。そうじゃないと無理ですよね(笑)

地域毎のやり方を大切にしたリアル店舗の強さ

―続いて、御社が特に注力していたり、他社との差別化を図っている点を教えてください。

田村:一番はリアル店舗の強さです。競争に勝っているというより、勝とうという意思が強い。店舗毎に野心があるんですよね。それは他社さんより強いと自負しています。

ハウスコム田村社長

―店舗毎の競争意識を高めるために、何か表彰制度などを設けていらっしゃるのでしょうか?

田村:まず、我々は住まいを通して人を幸せにするというミッションがありますよね。
その中で、我々の店舗は地域の玄関です。必ずお客様は、その玄関=不動産会社を通ってから街に住む。そして我々は、玄関先でこのお客様を入れるか入れないかを判断する。
そういう使命や役割がありますよと。まずそこを意識させています。

次に地域の中でどう勝つかという話ですが、我々は一律のオペレーションでずっとやることを嫌ってるんですよ。やはりその地域毎のやり方があります。日吉だったら日吉のやり方があるし。ラーメン屋も地域によって差があるでしょうと(笑)
要はお客様とのフロントの部分は、地域性や店長の個性などを出していて、飛躍して言うとある程度は属人的でいいんですよ。

ただし、契約などバックヤードの部分といった、そういうところは全国統一します。
それが結果として、その地域に馴染む営業をしています。
多分担当者によって「5分以内」の感覚も違うと思いますよ。例えば日吉と吉祥寺では、もう彼らの感覚が全然違ってきます。そういう地域性まで考えなさいと言っています。
あとは反響を取るところで、今いないお客様をどう集客するかということを考えてほしいとも伝えています。

ひょんなことから興味を持った無店舗とAI

―AI(人工知能)など、新しい反響の取り組みも始められていらっしゃいますよね。
田村社長とお話をしていると、新しいことにもどんどんチャレンジをされていることを強く感じますが、それは田村社長の「今のままではいけない」というお考えが常に新しいことに挑戦しているのでしょうか。
また、こうした挑戦は結構現場の皆さんにお任せしているのですか?

田村社長インタビュー

田村:現場というより、本社の方ですね。現場では、今目の前にいるお客様を満足させてほしいと。
逆に本社では、今すぐではなくて、3年後のお客様を見つける仕組みを作る。
そういうことを考えると、理系の方々がもっと入ってきていただけると嬉しいですね。

私は今51歳で、私と同じ年代の不動産会社の社長というのは、それより年代が上の方はビジネスモデルが完全に固まっているんですよね。
反対にもう少し下の年代だと、すごく色々なことにチャレンジをしている。30代だともっととんでもないことを考えていたりして(笑)。
そういう人たちを見ていると、この下の年代の方たちが主力になるわけだから、我々も少し変わらないといけないなと思います。

そもそも人工知能についても、当初は考えていなかったんですよ。
でも、何年か前に無店舗展開をしている不動産会社さんのことを知り、少し興味があったのでそちらの方々とお会いしたんです。
最初は我々でも無店舗展開ができないかということで勉強の意味で行ったんですが、そこでたまたま人工知能の話になって。
お会いした時、「うちは別に不動産をやりたいわけでなくて、システムやテクノロジーを使って不動産業界を活性化させたいんです。その一環として人工知能研究をやっているんです。」と仰ったんです。
そこから「人工知能って良いね」という話になりました。

―田村社長は、常に情報の間口を広げようとなさっていることがすごく伝わってきました。
「受け付けない!」というのではなく、まず聞いてみて判断をするというのは、すごく参考になります。

田村:やはり危機感は常に持っていないといけません。「果たして、このまま変わらないでいられるのか?」と。

田村社長が考える、不動産業界の今後

―では最後に、今後の不動産業界はどのように変わっていくと思われますか?

田村社長といえらぶ美学生

田村:その答えにはなるかは判りませんが、我々は3年前に賃貸仲介業から賃貸サービス業という風にドメインを少し広げました。それを広げることによって、色々な商品が出始めたり、AIを始めたり、お客様にサービスを売る方に転換しようと。
元々情報化社会というか、こういう社会の中では、いずれ賃貸仲介業は無くなると言われています。
そういう風に思えば、違うことをするために領域を広げましょうと。これからは賃貸仲介業もどういう風にサービスを提供するか。
情報を渡してお金をもらうだけでなく、いかにそこに付加価値をつけていくか。そういうことが多分色々な形で出てくるのではないかなと。
ちょっと漠然とした話だけど、何となく解って頂ければ幸いです(笑)。

―ありがとうございました。
情報の間口を広げ、常に先を見据えたセレンディピティを発揮している田村社長。
今後はAIや無店舗営業を活用したサービスの展開からも目が離せません。

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