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賃貸物件の転貸。甘く考えるととんでもないことに!

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突然の長期出張や期間限定の転勤などで、今住んでいる賃貸物件を長く空けることになった場合、皆さんならどうしますか?

通常は現在住んでいる賃貸物件の契約を解除し、速やかに荷物をまとめて引っ越すものですが、その賃貸物件がとても居心地が良い部屋だったり立地条件が良い部屋だったりすると、できれば引っ越さずにこのまま契約を継続したいと思う方もいらっしゃるでしょう。

しかし、ただ契約を続けて、その間誰も住んでいない賃貸物件の家賃を支払い続けるというのはもったいないと思うのもまた人の心情ではないでしょうか。

そうした時に起きやすいトラブルが『賃貸物件の転貸(又貸し)』です。

今回はそんな転貸についてのお話です。

【賃貸物件】不在期間中だけの転貸はOK?NG?

賃貸物件の転貸に関する疑問を持つ男性

賃貸マンションに住むAさんは、来月から2年間の転勤が決まりました。

急な話で色々バタバタしているAさんですが、そんな時にふと思ったのが「この部屋を引っ越したくない」ということ。

現在住んでいる賃貸物件は間取りも立地も良く、Aさんにとってはとても住み心地が良く、できれば転勤が終わって戻ってきたあとも引き続きこの部屋に住み続けたいと思ったのです。

しかし結構条件が良いマンションであるため、もし引っ越してしまうとすぐに他の方が契約してしまう可能性が高いAさんの部屋。

もちろん2年後に同じ部屋が空いていて再契約できるとも限らないので、それならいっそ名義はAさんのままで契約を継続して、Aさんの弟に代わりに住んでもらおうかと考えたようです。

そうすれば他の方に契約されて空室が埋まる心配もないし、2年後に転勤から戻ってきた時に弟さんが引っ越せば、またAさんは同じ賃貸物件に住むことができます。

さて、Aさんが考えているこの転貸計画は、果たして可能なのでしょうか。

【賃貸物件】無断転貸は契約違反

転貸を禁止するカップル

先述のAさんのような転貸のケースは、結論から述べるとNGです。

なぜなら賃貸物件における権利の所有権は、契約者ではなく大家さんにあるから。

以前、賃貸物件の名義変更の記事でもお話したように、賃貸物件は「この方にならこの賃貸物件を貸しても良いな」と大家さんが判断し住むことを許可されたものなので、その許可した相手=契約人以外の方が住むことは認められていません。

ここで「そうは言っても、何もトラブルを起こさなければ大丈夫だろう。家賃だってきちんと支払い続けるから問題ないはずだ。」と思った方がいたら、それは大きな間違いです。

トラブルというのは、いつどんなタイミングでどんなことが発生するのかは誰にも判りません。

たとえ契約人の代わりに住んでいる方がトラブルを起こさないように気を付けていたとしても、空き巣や上の階からの水漏れ・台風など自然災害による損壊といったトラブルは100%防ぐことができませんよね。

そうしたトラブルがきっかけで転貸が発覚すると、契約違反として契約を解除+強制退去をさせられる可能性もあります。

こうした無断転貸の禁止については賃貸契約書にも明記されていますので、発覚した場合は明らかな契約違反となるので、契約解除や強制退去を命じられても異論は認められません。

ただし、どうしても転貸したいという場合、転貸理由や転貸する相手の方の身元がきちんと判って信頼できると大家さんが判断すると転貸が認められる可能性も少なからずありますので、まずは大家さんや管理会社へきちんと相談を行いましょう。

【賃貸物件】民泊も無断転貸に!!

民泊

ところで、近年急速に世界中で広がりを見せているものといえば、『民泊』ですよね。

通常、旅といえばどこかホテルや民宿などに宿泊をしたり、あるいはテントを張ってキャンプのように過ごすものですが、それとは違って実際に現地で暮らす方の家に宿泊し、その土地の暮らしを体験できるという民泊は、不動産業界でも大きく注目を集めました。

そんな民泊ですが、安価で一般の民家に宿泊できるという利点がある反面トラブルも絶えず、日本ではそうした点を懸念して民泊が認められている物件がまだまだ少ないのが現状です。

しかし中には、管理会社や大家さんに無断で民泊施設として契約中の賃貸物件を登録し、民泊を行っている方もいます。

こうした民泊も無断転貸の一種にあたりますので、当然ながら重大な契約違反となり、発覚すると強制退去を命じられる可能性が非常に高くなります。

仮に民泊を利用した宿泊者が賃貸物件に何らかの損害を与えていた場合は、その損害賠償も請求されるかもしれません。

また、賃貸物件などの一般住宅を民泊施設として扱う場合は旅館業法という法律に従って申請することが義務付けられています。

4年後に東京オリンピックを控えた日本では、今後もますます需要が高まることが予測される民泊。

ご興味のある方は、ぜひ旅館業法や民泊についてしっかり調べることと、大家さんや管理会社へ民泊について確認をしてください。

おわりに

色々とトラブルが尽きない、賃貸物件の転貸。

いえらぶ不動産相談では、賃貸物件の転貸についてのご相談も承っております。

現在転貸を考えている方や、身内や友人・知人から転貸してもらおうかとお考え中の方は、ぜひ不動産のプロにご相談ください。

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