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不動産とITが融合した『不動産テック』とは何だろう?

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皆さん、『不動産テック』という言葉を聞いたことはありますか?

ここ数年、不動産業界やIT業界で徐々に広まりつつあるものですが、不動産テックとは『不動産とIT技術の融合』という意味です。

元々はアメリカ発祥のフィンテック(金融とITの融合。Financial×Technologyの略)から派生した動きで、不動産物件の売買や投資など、多岐に渡る不動産業界の商品とITがコラボレーションして市場に流通し始めています。

でも、まだまだ一般の方の認知度は低く、また「言葉は知っているけど、内容は詳しく知らない」という方も多いであろう不動産テック。

今回は、そんな不動産テックについてのお話です。

何で不動産とITが融合したの?

今やあらゆる業界においてもITは重要なビジネスツールですが、実は以前から不動産業界はITの活用が他業界より遅れていると言われていました。


「そうは言っても、不動産会社のホームページってたくさんあるし、それを見たら物件情報を探せるよね。それじゃだめなの?」と思う方もいらっしゃるでしょう。

確かにインターネットが主流になるまでは、物件を探す時は街中の不動産会社に行って、膨大な物件情報の中から条件に合う物件を探してもらうことが主流でしたが、今ではインターネットを開けばどこにいても物件情報を検索することができますね。

しかし、インターネットに掲載されている物件情報が必ずしも全てというわけではありません。

不動産会社によっては、インターネットに未掲載の隠れた優良物件情報を持っているところもあります。

ユーザーとしてはそういった物件情報こそ知りたいものですが、掲載するかしないかは不動産会社の判断次第なので、載せていないからダメということはありません。

ですが、それではユーザーにとって有益な情報がいつまでも出回らない可能性もありますよね。

そこで、売り手が直接自分の物件情報を発信し、買い手が求める情報をより探しやすくする、不動産とITが融合した不動産テックが誕生したのです。

日本は欧米と比較すると不動産流通率が低く、1度購入した家にずっと住み続けるという方が圧倒的に多い国。


また伝統を重んじる面もあり、親や祖父母など先祖から譲り受けた不動産を手放したくないと考えている方が多いことも、不動産流通率が低い一因となっています。

そのため都市部では住宅供給が限界に近づいている反面、都市部に近い郊外や地方では空き家率が上昇傾向にあり、2020年代には2割に到達するのではないかとも懸念されています。

2割というと一見まだまだ低いように思えますが、これは5件に1件は空き家という状態。

超高齢化社会且つ総人口も減少する時代に突入した今、今後はもっと空き家が増える確率も高く、将来的には空家率が4割に到達する可能性も否定できません。

そうした不動産の危機を打破し、売り手と買い手が直接交渉を行うことで売買の敷居を低くし、もっと不動産の流動性を活発化させることも不動産テックの狙いの1つなのです。

不動産テックを利用するメリットは?

現在の不動産契約は、不動産会社が仲介役となって契約を成立させるのが主流なので、物件に関する相談や質問がある場合は不動産会社を通さなくてはいけません。

しかし、不動産テックは売り手と買い手が直接やり取りをすることができるので、よりリアルな情報を発信・受信することが可能となります。

買い手にとっては、実際に今住んでいる方が持っている情報を知ることができるのは、その物件を購入するか否か判断するために重要な材料です。

また売り手にとっては自分で販売価格を決められるため、より理想的な金額での取引を成立させられる可能性も高まります。


とは言っても法外な金額の設定は高すぎて売れませんし、かといって安すぎると「この家、結構条件は良さそうなのに何でこんなに安いの?もしかして事故物件?」といらぬ誤解を招きかねません。

なので事前に売却価格の見積りを取って、そこから適正価格を導き出して売りに出すことが必要です。

そして不動産会社を仲介役として立てないため、売り手・買い手ともに仲介手数料を支払う必要がないのも不動産テックのメリットでしょう。

素人同士の取引で本当に上手くいくの?

不動産物件の購入は人生で1番高い買い物といわれるように、動く金額がとても大きい取引です。

そのため失敗した時のリスクも大きく、ましてや不動産に関する知識をほとんど持っていない素人同士が取引して本当に上手くいくのか、これは多くの方が非常に気にされるところでしょう。

そこで登場するのが不動産会社。

仲介ではなく『相談役』として不動産会社を置くことで、プロからのアドバイスを受けつつリスクの低い取引を行うことができるのです。

今後の不動産テックについて


まだまだ走り出したばかりの不動産テックはメリットがある反面、課題も山積みのシステムです。

しかし中古物件の売買手段としては、起爆剤となる可能性も十分秘めていることも事実。

現在は主に中古マンションの売買手段として活用されていますが、いずれは中古一戸建ての売買や賃貸契約においても広がりを見せるかもしれません。

将来的に中古マンションの購入や売却を考えている方は、不動産テックの今後の動向にぜひ注目してみてください。

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